更新日:
9/5/2026

Claude Designとは?AIでUI・スライド・プロトタイプを作れる新機能の使い方とメリットを解説

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この記事のポイント

Claude Designは、会話しながらUI・プロトタイプ・スライドなどを作れるAIデザイン機能
文章だけでなく、画像、資料、コードベース、Webサイトなどを参考情報として使える
デザイナーだけでなく、PM、マーター、起業家、個人クリエイターにもメリットがある
ブランドカラーやコンポーネントを反映し、チームのデザインシステムに沿った制作がしやすい
AIデザインツールは「完成品を一発生成する道具」ではなく、試作と改善を速くする共同作業ツールとして使うのが現実的

AIで文章を書く、画像を作る、コードを書く。ここまでは、すでに多くの人が体験していると思います。
では、Webサイトの画面、アプリのUI、営業資料、スライド、プロトタイプまで、AIと会話しながら作れるとしたらどうでしょうか。

Anthropicが発表した「Claude Design」は、まさにその領域を狙った新しいAIデザイン機能です。テキストで指示を出すと、Claudeがキャンバス上にデザイン案を作成し、そこからチャットやインラインコメントで細かく修正できます。公式発表では、デザイン、プロトタイプ、スライド、1枚資料、マーケティング素材などの制作に使えると説明されています。

これまで「アイデアはあるけれど、見た目に落とし込めない」「FigmaやCanvaを開く前に方向性を試したい」「エンジニアやデザイナーに渡す前のたたき台を作りたい」と感じていた人にとって、Claude Designはかなり大きな変化です。

この記事では、Claude Designとは何か、何が作れるのか、誰にメリットがあるのか、そしてデザイン作業のどこを改善するのかを、AI TOP TIER日本版の読者向けにわかりやすく解説します。

Claude Designとは?会話でビジュアル制作を進めるAIデザイン機能

Claude Designは、Anthropic Labsが提供するAIデザイン機能です。簡単に言えば、Claudeと会話しながら、デザイン、インタラクティブなプロトタイプ、スライド、LP、ワイヤーフレーム、1枚資料などを作成できるツールです。

従来のAIチャットは、文章で答えを返すことが中心でした。一方でClaude Designは、チャットで指示を出すと、右側のキャンバスに実際のデザインを生成します。公式ヘルプでも、左側にチャット、右側にキャンバスがあり、ユーザーが作りたいものを説明するとClaudeが作業中のデザインを生成し、そこから会話やインラインコメントで改善していく流れが紹介されています。

この仕組みのポイントは、単なる「画像生成」ではないことです。Claude Designは、静止画のような見た目だけを作るのではなく、UIの構成、画面遷移、コンポーネント、レイアウト、場合によっては動きのあるプロトタイプまで扱えます。つまり、デザインの初期案を作るだけでなく、「このボタンを大きくして」「このカードをもっと整理して」「スマホ表示も考えて」といった実務に近い修正も会話で進められます。

また、Claude DesignはClaude Pro、Max、Team、Enterpriseプラン向けにリサーチプレビューとして提供されており、Enterpriseでは初期状態でオフになっているため、管理者が有効化する必要があります。

Claude Designは「デザイン初心者が見た目を作るためのAIツール」であると同時に、「プロが試作の数を増やすためのAIワークスペース」でもあります。
完成品を一発で任せるというより、アイデアをすばやく形にし、会話しながら磨いていくためのツールと考えると理解しやすいです。

Claude Designでできること:UI、スライド、LP、プロトタイプまで対応

Claude Designで作れるものは、かなり幅広いです。Anthropicの公式発表では、リアルなプロトタイプ、プロダクトのワイヤーフレームやモックアップ、デザイン探索、ピッチデックやプレゼン資料、マーケティング素材、さらには音声・動画・3D・AIを組み込んだコードベースのプロトタイプまで例として挙げられています。

たとえば、次のような使い方が考えられます。

まず、WebサービスやアプリのUI制作です。
「SaaSの管理画面を作りたい」「月間売上を表示するダッシュボードを作りたい」「モバイルアプリのオンボーディング画面を4枚作りたい」といった指示を出すと、Claudeが画面構成を考え、キャンバス上に初期デザインを作成します。公式ヘルプでも、ダッシュボード、モバイルアプリのオンボーディング、API製品のLP、顧客フィードバックフォーム、社内ツールなどがプロンプト例として紹介されています。

次に、スライドや提案資料の制作です。
Claude DesignはPPTX形式での書き出しやCanvaへの送信にも対応しているため、営業資料、ピッチデック、社内説明資料、セミナー用スライドの下書きにも使いやすい設計です。Anthropicの発表でも、創業者や営業担当者がラフなアウトラインからブランドに沿ったデックを短時間で作り、PPTXやCanvaにエクスポートできると説明されています。

さらに、LPやマーケティング素材にも向いています。
たとえば「新しいAIツールの紹介LPを作って」「SNS広告用のビジュアル案を3パターン出して」「キャンペーンページのファーストビューを改善して」といった使い方です。マーケターにとっては、デザイナーに依頼する前のたたき台を作るだけでも、大きな時間短縮になります。

Creator Economyの記事では、Claude Designを使って動画、スライド、Webサイト、モバイルアプリ、デザインシステムを試したレビューが紹介されており、AIデザインが単なる静的な画像制作から、より広い知識労働の制作環境へ進みつつあることが示されています。

Claude Designの強みは、「作れるものの幅」だけではありません。画像、スクリーンショット、既存資料、PPTX、DOCX、XLSX、コードベースなどを文脈として渡せる点も重要です。さらにWebキャプチャ機能を使えば、自社サイトの見た目を取り込んで、既存サービスに近いプロトタイプを作りやすくなります。

これは「AIデザインツール」「AIプレゼン資料作成ツール」「AIプロトタイピングツール」「AI Web制作ツール」の境界をまたぐ存在です。単一カテゴリに収まりにくいほど、制作フロー全体に関わるツールだと言えます。

誰にメリットがある?デザイナー以外にも広がる活用シーン

Claude Designの面白いところは、デザイナーだけのツールではない点です。もちろん、プロのデザイナーにとっても価値があります。短時間で複数の方向性を試したり、静的なモックアップをインタラクティブなプロトタイプに変えたり、チーム内のレビュー用に動く案を作ったりできるからです。

ただし、より大きなインパクトは「デザインが専門ではない人」への広がりにあります。

たとえば、プロダクトマネージャーは、頭の中にある機能案をワイヤーフレームとして形にできます。これまでは、文章で仕様を書き、デザイナーやエンジニアに説明し、認識がずれていないか確認する必要がありました。Claude Designを使えば、会議前に画面イメージを作り、「こういう流れを考えています」と視覚的に共有できます。

マーケターにとっては、LP、キャンペーンビジュアル、SNS用素材、広告クリエイティブの初期案作成に使えます。デザインの完成度を最初から完璧にする必要はありません。むしろ、3案、5案、10案と方向性を試し、チーム内で「どれが一番伝わるか」を早く判断できる点が実用的です。

起業家や個人事業主にとっても、メリットは大きいです。まだデザイナーを雇う前の段階でも、サービスのLP、投資家向けピッチ資料、アプリ画面のたたき台を作れます。頭の中にあるアイデアを「見えるもの」に変えられるため、人に説明しやすくなります。

また、ノーコード制作者やWebflowユーザーにとっても相性がよい領域です。Claude DesignでLPやUIの方向性を作り、その後Webflow、STUDIO、Framer、Canva、Figma、またはClaude Codeなどに制作をつなげる流れが考えられます。Claude Design自体も、完成したデザインをPDF、PPTX、HTML、zip、Canva、Claude Codeへのハンドオフなど複数形式で出力できると説明されています。

つまりClaude Designは、次のような人に向いています。

  • デザイン案を短時間で複数作りたいデザイナー
  • 機能案を視覚化したいプロダクトマネージャー
  • LPや広告素材の初期案を作りたいマーケター
  • 資料やピッチデックを効率化したい起業家
  • Web制作やノーコード制作の前段階で構成を固めたい人
  • AIを使ってデザイン学習やUI改善を進めたい初心者

特に日本市場では、「デザイナーではないけれど、見た目のある資料やWebページを作らなければならない人」が多くいます。Claude Designは、そうした人の作業をかなり助ける可能性があります。

何が進化したのか?従来のデザイン作業との違い

Claude Designのすごさは、単に「AIがデザインを作る」という点だけではありません。大きな変化は、デザイン作業の入り口が、専門ツールの操作から「会話」に変わることです。

従来、UIやスライドを作るには、Figma、Canva、PowerPoint、Illustrator、Web制作ツールなどを開き、レイアウト、余白、色、フォント、階層、コンポーネントを手作業で整える必要がありました。慣れている人には当たり前の作業でも、初心者にとってはかなり負担が大きいです。

Claude Designでは、まず自然言語で「何を作りたいか」を伝えます。そこからClaudeが初期案を作り、ユーザーはチャットやコメントで改善していきます。たとえば「もっとミニマルに」「このセクションをカード型に」「スマホでも見やすく」「CTAを目立たせて」「2〜3パターン出して」といった指示が使えます。

公式ヘルプでは、インラインコメントを使って特定のボタンや要素に直接修正指示を出せること、チャットは全体構成や大きな方向転換に向いていることが説明されています。
これは実務上かなり重要です。なぜなら、AIに修正を頼むときに一番面倒なのは「どこの何を直してほしいのか」を説明することだからです。キャンバス上の要素にコメントできれば、「このボタン」「この余白」「このセクション」といった指定がしやすくなります。

もう一つ大きいのが、デザインシステムとの連携です。Claude Designは、オンボーディング時にコードベースやデザインファイルを読み取り、チームの色、タイポグラフィ、コンポーネントを反映したデザインシステムを作れると説明されています。以後のプロジェクトでは、そのブランドルールに沿った出力を使いやすくなります。

これは、企業利用では特に大きな価値があります。AIツールでよくある課題は、「見た目はきれいだが、自社ブランドと合わない」「既存コンポーネントと違う」「実装チームに渡しにくい」という点です。Claude Designがデザインシステムを参照できるなら、単なるアイデア生成から、チームの制作フローに入り込むツールへ近づきます。

また、Claude Codeへのハンドオフも重要です。Anthropicの発表では、デザインが完成したら、Claude Designがハンドオフ用のバンドルを作り、Claude Codeへ渡せると説明されています。
これは、デザインと実装の間にあるギャップを小さくする動きです。もちろん、すべてがそのまま本番品質になるわけではありません。しかし、アイデア、画面構成、見た目、実装の流れがAI上でつながることで、プロトタイピングの速度はかなり上がります。

Claude Designを使うときの注意点とおすすめの使い方

Claude Designはかなり魅力的な機能ですが、現時点では万能な完成品生成ツールとして見るより、「試作と改善を速くするツール」と考えたほうが現実的です。

まず、リサーチプレビュー段階であることを理解しておく必要があります。公式ヘルプでは、インラインコメントが消えることがある、コンパクト表示で保存エラーが起きることがある、大きすぎるコードベースをリンクするとブラウザの動作が重くなる可能性がある、チャットエラーが出る場合があるといった既知の制限が説明されています。

つまり、重要な仕事で使う場合は、必ず出力を確認し、必要に応じて人間が調整する前提が必要です。デザインの細部、アクセシビリティ、ブランド整合性、文言の正確性、実装可能性は、人間のレビューが欠かせません。

おすすめの使い方は、最初から完璧なものを求めないことです。
「LPを作って」と一言で投げるより、次のように具体的に伝えたほうが良い結果につながります。

たとえば、「日本語のAIツール比較サイト向けに、初心者がAIライティングツールを探すためのLPを作ってください。ファーストビュー、カテゴリ導線、比較表、よくある質問、CTAを含めてください。トーンは信頼感があり、過度に派手にしないでください」のように、目的、対象読者、構成、雰囲気、必要要素をまとめると、Claudeが判断しやすくなります。

公式ヘルプでも、良いプロンプトには「目的」「レイアウト」「表示する内容」「対象ユーザー」を含めるとよいと説明されています。

また、最初の案が出たら、すぐに細かい修正へ進むより、まず方向性を比較するのがおすすめです。
「もっとBtoB向け」「もっと初心者向け」「もっと高級感のある方向」「スマホファーストの案も見せて」など、複数案を出してもらうと、手作業では試しにくい幅のある検討ができます。

Claude Design単体だけでなく、他のAIツールと組み合わせる使い方も現実的です。たとえば、AIライティングツールでLP文案を作り、Claude Designで画面化し、Canvaで最終調整し、WebflowやSTUDIOで公開する。あるいは、Claude Designでプロトタイプを作り、Claude Codeや別のAI開発ツールで実装に近づける。こうした組み合わせが、今後のAI制作ワークフローの基本になっていく可能性があります。

Claude Designは、AIデザインツールの中でもかなり注目度の高い新機能です。
その理由は、単に「きれいな画面を生成する」だけではなく、会話、キャンバス、インライン修正、デザインシステム、PPTX・PDF・HTML・Canva出力、Claude Codeへのハンドオフまで含めて、制作フロー全体に入り込もうとしているからです。

特に、デザイナーではない人がアイデアを視覚化できる点は大きなメリットです。プロダクトマネージャー、マーケター、起業家、個人クリエイター、ノーコード制作者にとって、Claude Designは「頭の中の案を、人に見せられる形にする」ための強力な補助ツールになります。

一方で、現時点ではリサーチプレビューであり、出力をそのまま本番投入するのではなく、人間が確認し、調整し、必要に応じて他のツールで仕上げる使い方が安全です。

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