
Gmailを使っているだけで、全員のメールが無条件に広告へ利用されるわけではありません。
ただし、検索など別のGoogleサービスにGmailやGoogleフォトのデータへのアクセスを許可すると、連携先で参照した情報が広告のパーソナライズにも使われる場合があります。
確認すべきなのは、メールアドレスの有無よりも「どのサービスにデータをつないでいるか」です。
この記事では2026年10月26日時点の公式資料をもとに、規定の変更と設定の見直し方を整理します。
手順は公式ヘルプに基づく案内であり、ログイン後の設定画面を実機検証したものではありません。
Googleのプライバシーポリシーは、日英両版とも発効日を2026年10月16日と表示しています。
英語の2026年10月1日版では、Drive、Gmail、Photosのコンテンツに基づくパーソナライズド広告は表示しないとしていました。
現行版では、利用者が、それらのデータをパーソナライズド広告に対応する別のGoogleサービスへ提供すると選んだ場合の例外が加わっています。
また、アクセス先のサービスのポリシーと設定が適用され、検索がアクセスを許可されたデータの一部を広告などの個別化に使う場合があると説明しています。
2026年10月26日の確認では、この中核となる例外規定は日本語版にも掲載されていました。
「英語版だけにある規定」とは扱えません。
一方、規定の発効日から、各機能の提供開始日や個々の利用者への広告利用開始日までは判断できません。
検索ヘルプは、連携しても広告主が受信トレイや写真ライブラリにアクセスできるわけではないと説明しています。
広告利用の対象として挙げているのは、検索が連携元から参照する要約・抜粋・推測情報です。
たとえば、旅行予約メールから旅行に関する情報を読み取り、提案を利用者に合わせる処理と、その情報を広告の選択にも使う処理が関係する、という理解です。
これは仕組みを説明する例であり、特定の予約メールが実際に広告へ使われたと確認した事例ではありません。
なお、Googleは人種、宗教、性的指向、健康状態など、機密性の高いカテゴリに基づくパーソナライズド広告は表示しないとしています。
検索のPersonal Intelligenceは、過去の活動や、連携を許可したアプリの情報を使って回答・提案を利用者に合わせる機能です。
現行ヘルプで案内されている連携条件は、18歳以上、個人のGoogleアカウントへのログイン、パーソナライズされたおすすめの有効化、コンテンツアプリの接続です。
したがって、Gmailを利用している、Googleフォトに写真を保存した、AIモードを一度開いた、という事実だけで、この連携を有効にしたとは判断できません。
検索への連携について、対象国にJapan、対応言語にJapaneseが記載されています。
ただし、Googleは段階的な提供とも説明しており、すべての国内アカウントに同じ項目が表示されるとは限りません。
カレンダー連携は米国・英語のみ、Googleフォト連携は地域による制限があるため、検索機能全体の対応一覧から写真連携の可否まで一括判断することもできません。
また、検索への接続はAIモードだけに閉じた許可ではなく、検索サービス群へのアクセス許可として説明されています。
接続時には対象サービスの範囲も読みましょう。
日本ではWorkspaceのスマート機能は初期設定でオフと案内されています。
ただし、以前に自分で有効化した可能性があるため、「日本のアカウントだから現在もオフ」とは限りません。
同じメールを参照する機能でも、目的と適用規定が異なります。
Gmail内で要約する機能の説明を、そのまま検索やGeminiアプリへの連携にも当てはめないようにしてください。
Google AIプラン利用者向けのGemini in Gmailについて、公式ヘルプは、WorkspaceのコンテンツをGeminiなどの生成AIモデルの学習・改善に使用しないと説明しています。
ただし、Workspace Experiments参加者には別の規定があります。
一方、検索へ連携した場合、受信トレイや写真ライブラリ全体を直接学習することはないものの、回答に使った要約・抜粋・推測情報などは学習に使われる場合があります。
短いメールなどでは要約が元の内容そのものになることもあるため、「要約だから本文とは無関係」とは考えられません。人によるレビューの対象となる場合もあります。
Geminiアプリはさらに別のサービスです。
公式Privacy Hubは、現時点でGeminiアプリのチャットを広告表示に使っていないと説明していますが、これは学習や保存も行わないという意味ではありません。
Googleフォト内のGemini機能も、写真サービス内の個人データを広告に使わないと説明する一方、別サービスへ共有・接続した場合は共有先の規定が適用されるとしています。
まずGoogleアカウントの「データとプライバシー」から検索サービスのパーソナライズ設定を確認します。
英語ヘルプの案内は「Search Services Personalization」→「Additional Personal Intelligence」→「Connected Content Apps」です。
ここでWorkspaceやGoogleフォトの接続状態と、パーソナライズされたおすすめの設定を確認してください。
日本語画面の名称や解除ボタンの位置は、本記事では確認できていません。表示された説明に沿って不要な接続を解除します。
解除すると、その連携元を使った検索の回答や提案の個別化に影響します。
Gmailの送受信や、Googleフォトの写真保存を停止する操作とは異なります。
パソコン版Gmailの日本語ヘルプでは、次の経路が案内されています。
この項目をオフにすると、検索やGeminiでのPersonal Intelligenceなど、Workspace外での情報活用に影響します。
Gmail内の要約などを残したい場合は、「Google Workspace のスマート機能」まで一緒にオフにする必要があるかを分けて判断しましょう。
後者をオフにすると、Workspace内のGeminiによる要約や下書き、メールからカレンダーへの予定追加などにも影響します。
スマート機能には独立した設定が複数あり、すべてを一括で止める必要はありません。
Geminiの公式ヘルプは、「Personal Intelligence」内の「Connected Apps」でWorkspaceなどを接続・解除できると案内しています。
日本語の表示名や端末による違いは、実際の画面で確認してください。
Workspaceを解除すると、Geminiからメールやファイルを参照して回答する機能に影響します。
検索への接続とは別の設定なので、両方に接続している場合はそれぞれ確認が必要です。
解除しても、Geminiアプリのアクティビティに残った過去データは自動削除されません。
広告の個別化を見直す入口は「マイ アド センター」です。
連携自体を止めたい人は①〜③、広告への利用を見直したい人は広告設定も確認します。
パーソナライズド広告をオフにしても、広告そのものが消えるわけではありません。
また、それだけで検索・Geminiの接続解除、履歴削除、すべての学習停止が完了するわけでもありません。
過去の保存データが気になる場合は、各サービスのアクティビティ管理も別に確認してください。
本記事で説明した検索のコンテンツアプリ連携は、個人のGoogleアカウントが対象です。
GeminiのPersonal Intelligenceも、公式ヘルプでは18歳以上の個人アカウント向けで、仕事・学校・管理対象のアカウントでは利用できないと説明されています。
Gemini側にはアクティビティ保存などの追加条件もあります。
組織のGoogle Workspaceは、契約や管理者設定も関係します。
個人向け連携の広告利用規定を、そのまま会社や学校のメールすべてへ広げて解釈しないでください。
組織のアカウントは管理者の案内や適用規定を確認する必要があります。
AIモードの機能や通常検索との使い分けは、関連記事「Google AIモードとは?通常検索との違い・使い方・切り替え方法を解説」で整理しています。
見直す順番は、「検索への接続」「Gmailから他サービスへの利用」「Geminiへの接続」「広告設定」です。
メールを使った便利な機能を残したいなら、必要な範囲だけ連携する選び方ができます。
現在の設定を確かめたうえで、得られる便利さと、連携先で認められているデータ利用の範囲が、自分の希望に合っているかを判断してください。

