
2026年8月9日更新
SNSでは、Seedance 2.5で作られたとされる長いAI動画や「50素材を参照できる」という情報が広がっています。
Seedance 2.5はByteDanceが正式公開した新しい音声・動画生成モデルで、1回の生成時間はSeedance 2.0の15秒から30秒へ延びました。
日本からはDreaminaの日本語ページとBytePlus APIを利用できます。
ただし、アカウントごとの段階提供、4Kの扱い、Dreaminaでの商用利用条件は分けて確認する必要があります。
Seedance 2.5は、ByteDanceのSeedチームが開発した、テキスト・画像・動画・音声を参照して音声付き動画を生成・編集できるAI動画モデルです。
公式モデルページでは、30秒の物語生成、参照素材による精密な制御、動画編集を中心機能として位置づけています。
Seedanceシリーズは、映像だけを作るモデルから、音声と映像を同じ時間軸で扱い、複数の参考素材をもとに一つの作品へまとめる方向へ発展してきました。
公式に確認できる主な系譜は次の通りです。
1.5の正式表記は、公式ページに合わせると小文字の「pro」を含む「Seedance 1.5 pro」です。
SNSや非公式サービスで見かける独自の派生名は、この公式系譜へ自動的に加えるべきではありません。
結論から言えば、Seedance 2.5は正式に発表され、一般向けサービスとAPIの両方で提供が始まっています。
ただし、発表から全経路の公開までは段階がありました。
毎日経済新聞の会場取材を伝えた報道によると、Seedance 2.5は6月23日のVolcano Engine FORCE大会で先行発表されました。
この時点では「グローバル企業ベータ」であり、30秒と50素材は公開予定の仕様でした。
したがって、6月のイベント発表を、そのまま日本を含む一般公開日とみなすことはできません。
ByteDance Seedの公式ブログは2026年7月31日、Seedance 2.5を正式公開し、即夢AI(Jimeng AI)と豆包Proへ順次展開すると案内しました。
この時点でBytePlus ModelArkのAPIは「近日提供」でした。
その後、BytePlusは8月6日に提供開始を発表し、8月7日更新のAPI文書には「一般公開済み」と記載されています。
8月9日現在、ByteDance Seedの公式モデル一覧もSeedance 2.0のままではなく、Seedance 2.5へ更新済みです。
中国向けでは、即夢AIの公式画面にSeedance 2.5のモデル名と生成機能が表示され、Volcano Engineでもdoubao-seedance-2-5として公開されています。
グローバル向けでは、Dreaminaの日本語ページと、BytePlus ModelArkが公式経路です。

一方、DreaminaはCapCutと同じドメインで提供されていますが、Dreaminaという別の制作環境です。
2026年8月9日時点で、CapCutの通常の動画編集画面からSeedance 2.5を直接選べるとする明確な公式案内は確認できません。
したがって、「CapCutに搭載済み」と一括りにせず、「Dreaminaで利用できる」と表現するのが正確です。
30秒は複数の短い動画を後から並べた長さではありません。公式ブログは、音声付き動画を1回の処理で最大30秒生成できると明記しています。
その30秒の中に、導入、展開、転換、結末を持つ複数ショットを組み込み、場面転換をまたいで人物や音の連続性を保つ設計です。
さらに生成結果を延長できます。公式モデルページは2回の延長に言及し、公式ブログは複数回の延長を説明しています。
Dreaminaには5〜180秒の長尺ベータモードも案内されていますが、180秒を単一の標準生成で直接作る仕様とは分けて考える必要があります。
モデル本体の確定仕様は「1回最大30秒」です。
50件の内訳は、画像30枚、動画10本、音声10本です。
これらへ自然言語の指示を加え、画像から人物や商品、動画から動きやカメラワーク、音声から声やテンポを参照できます。
Dreaminaの説明ではテキストもマルチモーダル入力に含めていますが、ByteDance Seedの詳細な上限は50件のメディア素材とプロンプトを分けて記載しています。
素材を多く入れれば必ず品質が上がるわけではありません。
人物の顔は画像1、衣装は画像2、カメラ移動は動画1、声は音声1というように、各素材の役割を明示しなければ参照同士が競合します。
50件は必要数ではなく上限です。

Seedance 2.5は、Seedance 2.0の統一音声・動画共同生成アーキテクチャを引き継ぎます。
公式発表は30秒の「audio-video clips」を生成すると説明しており、映像を作った後に別の音声モデルを重ねるだけの方式ではありません。
環境音、効果音、音楽、声を映像の展開に合わせられます。
公式デモには歌唱やセリフを含む例もありますが、あらゆる言語や複数人物で正確な発音、話者分離、リップシンクを保証するという意味ではありません。
特に商品名、固有名詞、日本語の長い台詞は、公開前に聞き取りと口元を確認する必要があります。
30秒の複数カットと大幅に増えた参照枠は、人物の顔、服装、声、商品デザインを同じ映像内で維持するために役立ちます。
公式ブログも、複数人物の外見と声を維持しながら場面を変える能力を強調しています。
ただし、これは「完全に同じ商品を再現する」保証ではありません。
ロゴ、ラベルの文字、端子の位置、パッケージの細部は変形することがあります。
広告案件では、生成後に実商品との照合と修正が必要です。
Seedance 2.5では「0〜4秒はこの動き、5〜10秒はこのカメラ」と時間を区切って生成を指示でき、生成後も特定の区間にある人物、動作、物語要素を変更できます。
背景を差し替えるグリーンスクリーン編集や、テクスチャのない3Dモデルから構図、動線、カメラ位置を参照する白模・クレイレンダー制御も公式に確認できます。
ストーリーボード画像や撮影台本を参照素材として使うこともできますが、「ストーリーボード」という独立した専用編集画面がすべての提供先にあるとは確認できません。
モデルの参照能力と、各サービスのUI機能を混同しないようにしましょう。
Seedance 2.0も音声付きの複数カット、4種類の入力、動画編集に対応していました。
2.5の差は、単に画質を上げたことではなく、1回で扱える時間と素材数を倍近く広げ、時間指定の修正まで一つの制作工程へ近づけた点にあります。
30秒と50素材は明確な進歩ですが、解像度だけを見ると単純な上位互換ではありません。
BytePlusのSeedance 2.5 APIは480pと720pで、Dreamina側の「4K output」という説明との関係が明示されていません。
4K納品が必要なら、生成設定とダウンロードファイルの実解像度を契約前に確認するべきです。
日本からSeedance 2.5を使う公式経路はあります。
初心者はDreamina、API連携や企業利用はBytePlus ModelArkが現実的です。
中国向けの即夢AIや豆包Proへ無理に登録する必要はありません。
Dreaminaは無料アカウントから始められ、公式ページは毎日の無料クレジットを案内しています。
登録方法はメール、Googleアカウント、対応するソーシャルアカウントが基本で、中国の電話番号が必須という案内はありません。
支払い方法と日本円の金額はログイン後の購入画面や端末によって変わり得るため、公開ページだけで固定できません。
日本語UIと日本語プロンプトには対応しています。
Dreaminaは日本語を含む11言語を掲載していますが、日本語の長いセリフや商品固有名詞の品質を保証する独立評価はまだ確認できません。
重要な台詞は短く区切り、字幕は生成後に編集ソフトで付ける方が安全です。
Dreaminaの公式手順で、実際に確認できる操作は次の通りです。
@で各素材の役割をプロンプト内に指定する
モデルが一覧に見当たらない場合は、別のSeedance関連サイトへ移動するのではなく、アカウントへの展開を待つか、Dreaminaの公式案内を確認してください。
VPNや虚偽の地域情報で中国向けサービスの制限を回避する方法は、規約違反や決済・本人確認の問題につながります。
APIでは、BytePlus ModelArkでアカウントと請求設定を用意し、モデルIDdreamina-seedance-2-5-260628を指定して動画生成タスクを作成します。
APIキーや素材URLをコードへ直接埋め込まず、権限管理と保存期間を決めたうえで運用してください。
Seedance 2.5は、被写体、場所、動作、カメラ、光、音、時間の流れを一つの撮影指示として書くと意図を伝えやすくなります。
以下は未確認のコマンドを使わず、公式が対応を示す自然言語と時間指定だけで組み立てた例です。
参照画像1の透明な香水ボトルを、雨上がりの黒い石の台に置く。
夜明け直前の青い空気と、背後から差す細い金色の光。
0〜5秒は水滴がボトル表面を流れるマクロ撮影、6〜14秒はカメラが低い位置から半周し、ガラスの反射とロゴ面を見せる。
15〜24秒は花びらが風で舞い、25〜30秒は商品を中央に固定して余白を残す。
静かな雨音と、ガラスに触れる軽い音。参照画像の商品形状、キャップ、ラベル色を変えない。
意味不明な文字、追加ロゴ、余分な商品、過度なレンズフレアは生成しない。
冬の午前5時、無人の地方駅。紺色のコートを着た女性が古い手紙を握り、停車中の列車へゆっくり歩く。
0〜8秒はホーム端からの望遠、9〜18秒は手持ちカメラで横顔を追い、19〜26秒は列車の窓越しに表情を捉える。
最後は列車が動き出し、女性が小さく息を吐く。青い自然光、薄い霧、控えめなフィルム粒子。
遠いアナウンス、風、列車の低い走行音。人物の顔と服装を全カットで維持し、急なカット、ホラー表現、画面内字幕、現代的な広告看板は入れない。
9:16の縦動画。昼の小さなキッチンで、参照画像1の携帯ブレンダーを使って30秒で朝食ドリンクを作る。
0〜3秒は完成したグラスを寄りで見せ、4〜12秒は材料を入れる手元、13〜20秒は回転する中身を真横から、21〜27秒はグラスへ注ぐスローモーション、28〜30秒は商品と完成品を並べる。
明るい窓光、清潔で自然な色。果物を切る音、モーター音、注ぐ音を映像と同期させる。
手指の崩れ、商品の形状変更、読めない字幕、不要なBGMを避ける。
参照画像1の人物の顔、参照画像2の赤いジャケット、参照画像3の白いスニーカーを全編で維持する。
夕方の港町で、人物が自転車を押しながら友人を探す30秒の短編。
0〜10秒は背後から追跡し、11〜20秒は店の窓に映る顔を見せ、21〜27秒で友人を発見して走り出し、28〜30秒は二人の再会を広角で捉える。
暖色の逆光と海からの反射光。カモメ、波、遠い自転車のベル。顔、髪型、年齢、衣服の色を変えず、途中で人物を増やさない。
夜の小さなラジオ修理店。店主が古いラジオのつまみを回すと、雑音の中から若い頃の自分の声が聞こえる。
0〜7秒は机上のラジオを接写し、つまみのクリック音と弱いノイズ。
8〜18秒は店主の表情へゆっくり寄り、ラジオから日本語で「まだ、あの曲を覚えている?」と一度だけ聞こえる。
19〜27秒は店主が小さく笑い、「忘れるわけないだろ」と静かに答える。28〜30秒は店の外の雨へ切り替える。
声と口元を合わせ、BGMは入れない。台詞を増やさず、字幕、別人の声、過剰な感情表現を生成しない。
実案件では、最初から50素材を投入せず、人物、商品、動き、音声の最低限から試し、参照が反映されない部分だけ追加すると原因を切り分けやすくなります。
Seedance 2.5には、Dreaminaの消費者向けクレジットと、BytePlus/Volcano EngineのAPI従量課金があります。
第三者サービスが独自に販売するクレジットは、ByteDance公式料金ではありません。
BytePlusの公式価格例では、動画入力なし、16:9、5秒の場合、480pが約0.514米ドル、720pが約1.156米ドルです。
30秒なら単純計算で約3.08米ドルと約6.94米ドルになりますが、これは同じ条件で1回成功した場合の目安にすぎません。
動画参照を入れると入力時間にもトークンが発生し、再生成や編集の回数も費用へ加わります。
予算を立てるときは、完成動画の秒数だけでなく「解像度×生成回数×参照動画の長さ×採用率」で見積もる必要があります。
30秒動画を1本納品するために4回生成するなら、API費用も原則として4回分です。
Seedance 2.5の出力を所有できることと、どの経路でも自由に商用利用できることは同じではありません。
ここはDreaminaとBytePlusを分けて判断する必要があります。
Dreaminaの一般利用規約は、規約を守った利用者と運営者の間では入力と出力を利用者が所有すると定めています。
一方、サービスは原則として私的・非商用利用向けで、商用利用には追加条件が適用される場合があるとも記載しています。
さらに、利用者は入力と出力について、運営者や他の利用者へ広い利用許諾を与えます。
したがって、所有条項だけを根拠に顧客広告へ使えるとは断定できません。
BytePlusの動画生成モデル向け個別規約では、出力は顧客データに含まれ、BytePlusは出力の所有権を主張しないとしています。
企業の制作フローへ組み込む前提はDreaminaより明確ですが、第三者の著作権、商標権、肖像権、声の権利が移転するわけではなく、適法性の確認は利用者側の責任です。
商用案件では、少なくとも次の項目を確認してください。
Seedance 2.0は2026年2月、既存キャラクターや俳優の容姿を使った作例をめぐり、権利者団体や映画会社から批判を受けました。
Reutersは、DisneyがByteDanceへ停止要求を送ったと報じています。
これはSeedance 2.5の個別規約が商用利用を禁止したという話ではありませんが、モデルが生成できることと、利用者が公開できることは別だと示した事例です。
BytePlusは2.5の提供にあたり、無許諾IPを防ぐ仕組み、実在人物の顔を含む入力への制限、透かし、C2PAを案内しています。
安全機能があるから権利確認が不要になるのではなく、入力前、生成後、公開前の三段階で確認することが業務利用の前提です。

Seedance 2.5が特に向くのは、短い一場面よりも、30秒の中で展開を作りたい人です。
SNSの縦型動画、商品広告、ECの商品紹介、YouTubeの導入映像、短編ドラマ、絵コンテからのプリビジュアライゼーションなどでは、長さと参照数の増加が直接役立ちます。
複数カットで同じ人物や商品を見せたい人、参考動画のカメラワークを生かしたい人、音声と映像を一括生成したい人にも相性があります。
白模やグリーンスクリーン素材を使えるため、3DやVFXのラフを生成映像へ変える制作チームにも選択肢になります。
反対に、次の条件では導入を急がない方が安全です。
試作はDreamina、継続的な業務利用はBytePlusという分け方が考えられます。
ただし、どちらを選ぶ場合も、実際の画質、生成時間、採用率、修正回数を小規模なテストで測ってから本番へ広げるのが現実的です。
Seedance 2.5は正式公開済みですが、公開直後のためサービス間で仕様が完全には揃っていません。
Dreaminaの4K表記とBytePlus APIの720p上限、標準30秒と長尺ベータ、無料クレジットと有料プランの開放機能は、それぞれ別の条件です。
また、50素材の参照、時間指定編集、人物の一貫性は「対応している機能」であって、毎回正確に動作する保証ではありません。
複数人物の接触、手指、細かな文字、複雑な物理運動、長い日本語会話は失敗しやすい領域として残ります。
ByteDance自身も、複雑な動きの物理的妥当性と、複数主体が相互作用する場面の安定性には改善余地があると説明しています。
非公式のSeedanceサイトは、公式より安く見える場合があります。
しかし、運営会社、モデルの実体、入力素材の保存先、削除方法、商用ライセンスが分からなければ、顧客素材を預ける判断はできません。
公式経路はByteDance Seed、Dreamina、即夢AI、Volcano Engine、BytePlus ModelArkから確認してください。
Seedance 2.5は、2026年7月31日に正式公開されたByteDanceのAI動画生成モデルです。
1回最大30秒、画像30枚・動画10本・音声10本、音声付き生成、時間指定編集という仕様は公式に確認でき、日本からもDreaminaとBytePlusを利用できます。
ただし、高性能であることと、日本から安定して業務利用できることは別です。
4Kは提供先によって説明が異なり、Dreaminaの一般規約は非商用利用を原則としています。
広告や顧客案件では、BytePlusを含む契約経路、出力解像度、費用、人物・IP・音源の許諾を確認してから採用を決めるべきです。
試す場合は、まずDreaminaの公式日本語ページで短い素材から始め、同じプロンプトを複数回生成して採用率を測ります。
APIへ進む場合はBytePlusの最新料金と個別規約を確認し、非公式サイトへ機密素材や決済情報を渡さないことが基本です。

