
Xへ投稿しても、なぜか表示回数が増えない。
似た内容なのに、伸びる投稿と伸びない投稿がある。
そんな疑問を持ったことはないでしょうか。
2026年8月13日、Xは「For You」と呼ばれるおすすめフィードに関係する主要コードを公開しました。
そこでは、いいね、返信、共有、フォロー、報告などをどのように評価するかも確認できます。
ただし、公開された数字だけを見て「返信1回はいいね10回分」と考えるのは正しくありません。
Xは実際の反応数を単純に足し算するのではなく、見る人ごとに「この投稿へ反応しそうか」を予測しているからです。
この記事では、Xが公開した2026年版のコードをもとに、おすすめ投稿が決まる仕組みと、初心者が明日から変えるべき行動を分かりやすく解説します。
Xで投稿を伸ばすために、最初に意識したいのは「いいねを何件集めるか」ではありません。
大切なのは、誰に届けたい投稿なのか、その人にどのような行動を起こしてほしいのかを決めることです。
例えば、同じAIツールを紹介する投稿でも、次の2つでは読者の行動が変わります。
反応がいいねで終わりやすい例
新しい画像生成AIが登場しました。便利なのでおすすめです。
返信や共有につながりやすい例
無料で試せる画像生成AIを3つ比較しました。
日本語入力、商用利用、生成速度で選ぶなら結果はこうです。あなたが最も重視するのはどれですか?
後者は、対象と価値が明確です。
比較結果は他人へ送りやすく、最後の問いには自分の経験で返信できます。
今後も比較情報が出ると分かれば、フォローする理由にもなります。
つまり、投稿を作るときは「情報を出す」だけで終わらず、読者が次に取りやすい行動まで設計することが重要です。
For Youは、たくさんの投稿を一度に採点して並べるだけの仕組みではありません。大きく分けると、次の4段階で作られます。

公式READMEでは、この流れが候補取得、フィルタリング、スコアリング、選択という形で説明されています。
ここで重要なのは、「順位が高い」と「表示できる」が別だという点です。
反応されそうな投稿でも、悪質URLやスパムなどの判定を受ければ、非フォロワー向けのおすすめから外れることがあります。
主な候補の入口は、次の3つです。
フォロワーが少なくても、非フォロー投稿を探す入口があるため、必ずしも大規模アカウントだけが有利とは限りません。
一方、毎回まったく違うテーマを扱うと、「誰に見せる投稿か」を判断しにくくなる可能性があります。
初心者は、まず発信テーマを2〜3本に絞りましょう。
例えばAITTなら「AIツール比較」「AIの使い方」「AI業界ニュース」のように、同じ読者が続けて読みたくなる範囲にまとめます。
候補に入った投稿に対して、Phoenixは「この人がいいねしそう」「返信しそう」「共有しそう」など、複数の行動確率を予測します。
その考え方を簡略化すると、次の式です。
最終スコア = 各行動が起きる予測確率 × 行動別の係数の合計
標準パラメータとランキング計算で確認できる主な係数は次の通りです。
いいねの係数が+0.5、返信が+5なら、返信1回はいいね10回分に見えます。
しかし、この読み方は誤りです。
例えば、ある閲覧者についてAIが次のように予測したとします。
この場合、簡略化した寄与は次の通りです。

係数は返信の方が10倍でも、この例ではいいね側の寄与が大きくなります。
重要なのは、係数だけではなく、その人がその投稿へ行動する確率です。
さらに、候補に入らなければ採点されません。可視性ルールで除外されれば、順位が高くても表示されません。
数字一つだけで投稿の伸びを説明できない理由はここにあります。
「誰の、どの悩みを解決するアカウントか」が分かる状態を作ります。
何でも投稿するより、関連する2〜3テーマを繰り返す方が読者にも機械にも理解されやすくなります。
非フォロワーは、過去投稿やあなたの前提知識を知りません。
冒頭で対象者と結論を示し、投稿単体で理解できるようにします。
「便利」「すごい」だけでは、何の情報か分かりません。
「日本語対応の議事録AI」「無料で使える画像生成AI」のように、対象・用途・条件を具体化します。
ニュースの転記だけでなく、比較、検証、実例、失敗、意見を加えます。
読者がその投稿を見る理由を一つ作りましょう。
「いいねしてください」と頼むだけでなく、回答しやすい問い、共有しやすい一覧、保存したくなる手順を用意します。

いいねは重要な反応ですが、それだけが評価対象ではありません。
投稿の目的に合わせ、返信、共有、引用、フォロー、リンククリックも確認しましょう。
同じ著者の投稿が同じ候補群へ並ぶと、標準設定では2件目以降のスコアが1.0 → 0.625 → 0.4375 → 0.34375…と逓減します。
これは「1日何投稿まで」という上限ではありませんが、自分の投稿同士が競合する可能性を示します。
連投する場合は、速報、比較、体験談、手順のように役割を分け、同じ内容を言い換えただけの投稿を重ねないことが大切です。
確認した公開コードでは、通常の外部リンクを一律に減点する係数は見当たりません。
外部リンクを開く予測には+0.2の標準係数があります。
ただし、可視性ルールでは悪質URLやスパムが別に扱われます。
同じURLの大量投稿、内容と無関係な誘導、怪しい短縮URLなどは避けましょう。
相互いいねグループ、購入した反応、複数の自分用アカウントからの同じ行動は、長期的な運用に向きません。
UserCredV2は関係グラフを処理し、BDSMは機械的な間隔、急激な行動、同じ対象への反復などを扱います。
予約投稿や自動化ツールそのものを一律に危険とする公開ルールは確認できません。
問題は、手段ではなく、人間らしい利用とかけ離れた反復や大量行動です。
表示回数が多くても、フォローやサイト訪問につながらなければ目的を達成できません。
表示回数は入口として見つつ、反応率や転換も確認します。

投稿前は、次の5問を確認すると実践しやすくなります。
反応率は、簡単には「反応数 ÷ 表示回数」で比較できます。
例えば、返信率なら返信数 ÷ 表示回数 × 100です。
投稿時間やテーマなど、比べたい条件以外をなるべく揃えると判断しやすくなります。

Xのアルゴリズムは複雑ですが、初心者が実践すべきことはシンプルです。
Xは「反応が多い投稿」を機械的に選ぶのではなく、「この人は、この投稿へ価値のある反応をしそうか」を予測しています。
そのため、誰にでも広く見せようとするより、届けたい相手を明確にし、その人が返信、共有、フォローしたくなる理由を作る方が合理的です。
まずは、テーマを絞る、1投稿1目的にする、単独で理解できる形にする、自然な反応の出口を作る。この4つから始めましょう。
アルゴリズムを操作するのではなく、読者にとって役立つ投稿を作り、数字で改善する。
それが、公開コードから読み取れる最も再現しやすいアカウント育成です。

